活性酸素は本当に体に有害なの?
結論から言うと、活性酸素は体にとって良い面と悪い面があります。
答えになってない!!
と思われるかもしれませんので、ランニングへの影響を含め、順番に解説します。
そもそも活性酸素とは?
「活性」という名前が示す通り、非常に反応が活発な酸素のことです。反応が活発?なんだかとても良さそうな酸素に思えますよね!?
・・・で、実際にいいヤツなんです。ある一定量存在する分には。
どういうことかというと、まず酸素の特性をちょっと考えてみたいと思います。
「酸化」という言葉を使いますよね?あれは物質と酸素が結びついて結びついた現象です。鉄が錆びたりするのも「酸化現象」です。
鉄の立場に立ってみれば、錆びさせられたわけす。それは、鉄として本来持つ十分な機能を発揮できない=つまり酸素にやっつけられたわけです。
ですから、酸化というのは外部から体内に侵入した細菌やウイルスをやっつけるという側面があるのです。
高い反応活性を持つため、外部から入り込んできた異物(微生物)を排除することが出来るということが近年の研究では明らかになりつつあります。実は、これらを応用して病気の治療や新薬の開発が期待されているんです。(放射線治療とかもこの応用ですね)
やや、脱線しましたが・・・
以上のように、活性酸素は「体にとって無くてはならない存在」であることがわかりました。
が、一方で過剰に発生すれば、カラダ自身を「酸化」させ
- 老化
- シミ、ソバカス、しわ
- 動脈硬化、糖尿病、ガン
しわやたるみ、吹き出物などの肌トラブル、全身の疲労感、血管がもろくなったり、免疫力が低下したりといった美容面、健康面への悪影響が現れます。
発生しすぎた活性酸素は、鉄と同じように身体を錆びつかせてしまうわけです。
ランニングで活性酸素は発生しちゃう?
前置きが長くなりましたが、本題です。
結論から述べると、「普通にランニングを楽しむ範囲では活性酸素の過剰発生を心配する必要は全く無い」と言えます。
というのも、運動において活性酸素が過剰に発生する状況というのは、激しい無酸素運動を続けた時です。
月間に、700kmや800kmも走る実業団選手や、サブ3以上の超シリアスランナーでない限り、そこまで活性酸素について気にする必要がありません。
ただし、運動だけでなく生活習慣などでも活性酸素は過剰に発生させてしまうケースがあるので、そこは注意が必要です。
また、ランニング時の紫外線については活性酸素増加に繋がる要注意項目なので、これについても解説したいと思います。
ランナーだけじゃない!活性酸素対策
注意したいのは以下4項目です。
- 紫外線
- たばこ
- 激しいスポーツ
- ストレス
紫外線
紫外線を過剰に浴びると、皮膚に直接活性酸素を発生させてしまいます。
適度な太陽光は肌に必要ですが、ランナーの皆さんはきちんと紫外線対策をする必要があります。
基本に忠実に、対策としては
- 物理的に防ぐ(帽子・アームカバー・ネックカバー・サンシェード・サングラス・手袋など)
- 塗るタイプの日焼け止めで肌を紫外線からブロックする。
このような基本的なことは、最低限やる必要があります。
たばこ
これは解説するまでもないですが、百害あって一利なしです。マラソンが趣味の皆さんは、喫煙率は高くないとは思いますが、注意が必要です。
激しいスポーツ
既に述べたように、無酸素系の激しい活動を連続ですることは、活性酸素を増加させるリスクとなる為、なるべく避けたいものです。
ストレス
こちらも、近年の研究で活性酸素が増加することがわかり始めてきています。すぐに対策することは難しいですが、意識してストレスをためない工夫をすることが重要だと思います。
摂取したい食べ物
ビタミン類やポリフェノール、イソフラボン、カテキン、セサミンなど様々です。
1つ最強の抗酸化食材を挙げるならば、アボカドだと思います。
また、トマトやバナナそして人参などの緑黄色野菜も抗酸化作用が高くおすすめです。
逆に避けたい食べ物としては、加工食品や脂質が多いもの、油を多量に含む酸化しやすい食品です。
具体的にはハムやマーガリン、ファストフード、スナック菓子、インスタント食品などが挙げられます。
追伸:飲む日焼け止めで紫外線対策!
屋外でランニングする上で避けられないのが日焼け。
日焼け止めを塗って(場合によっては下地も・・・)さらに、帽子やネックシェードなどの被り物をして・・・厳重装備で対策!!!
・・・夏場は暑く、結構億劫じゃないですか??
最近では、「飲む日焼け止め」というのもあるので、検討の価値はあります。
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